
「AIを使っています」だけで
終わっていませんか?
生成AIを使った
経験は職務経歴書に
どう書く?
書き方しだいで、
「改善できる人」の証になります。
AIの経験について、こんな迷いはありませんか?
- 仕事でAIを使っているけれど、書類に書くほどのことか迷う
- 「AIに頼っている人」と思われないか心配
- どこまで具体的に書いていいのか、情報の扱いが気になる
- 個人で試しているだけの経験も書いていいのかわからない
生成AIを仕事に取り入れる現場が増え、職務経歴書にその経験を書きたいという相談も増えてきました。一方で、書き方に迷って結局書かずにいる方や、「AIを活用」とだけ書いて終わっている方も少なくありません。
採用する側が知りたいのは、AIを使ったかどうかではありません。AIという道具を使って、仕事をどう良くしたのかです。この視点で書けば、AIの経験は「新しいやり方を取り入れて改善できる人」という強いアピールになります。
この記事では、AIを使った経験の書き方の型と、業務別の例文、書くときに気をつけたい点を紹介します。例文は一例なので、ご自身の経験に合わせて言葉を変えて使ってください。
なぜ「AIを活用」だけでは伝わらないのか
「生成AIを活用して業務を効率化」という一文は、よく見かける書き方です。でも、これだけでは、どの作業にどう使い、何が変わったのかがわかりません。読む人によっては、「調べものに少し使っただけ」とも受け取れてしまいます。
また、AIに関わる経験は、書き方によって評価が分かれやすい部分でもあります。AIの答えをそのまま使っているように見えると、かえって不安を持たれることもあります。だからこそ、「AIに任せたこと」と「自分が判断したこと」を分けて書くことが大切なのです。この2つが分かれていれば、読む人は安心して、あなたの工夫に目を向けてくれます。
書き方の型は「課題・使い方・確認・結果」
AIを使った経験は、次の4つの要素で書くと、短くても中身が伝わります。
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要素 1課題
どんな作業に時間がかかっていたのか、何に困っていたのかを書きます。ここがあることで、AIを使った理由がはっきりします。
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要素 2使い方
AIにどの部分を任せたのかを書きます。「下書きを作らせた」「要点を整理させた」など、役割を具体的にするのがポイントです。
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要素 3確認
AIの出した結果を、自分がどう確かめたのかを書きます。ここが、AIに頼りきりではないことを示すいちばん大事な部分です。
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要素 4結果
作業時間が短くなった、品質がそろった、チームで使われるようになったなど、周りに起きた変化を書きます。数字がなくても、変化が具体的なら十分伝わります。
業務別の書き方の例
テスト
テストケースの洗い出し
Before
生成AIを活用してテスト業務を効率化。
After
仕様変更のたびにテストケースの洗い出しに時間がかかっていたため、現場で許可された範囲で生成AIに観点の候補を出させ、自分が仕様書と照らし合わせて取捨選択する進め方に変更。観点の漏れが減り、チーム内でも同じ進め方が使われるようになった。
運用
障害報告と手順書づくり
Before
AIを使って障害対応の資料を作成。
After
障害報告書の書き方が担当者ごとにばらついていたため、社内ルールで使える生成AIで下書きのひな形を作成し、原因と対策の記載は自分で確認して仕上げる流れを整えた。報告書の質がそろい、作成にかかる時間も短くなった。
開発
コードの下書きとレビュー
Before
AIのコード補完ツールを使って開発。
After
定型的な処理の実装にAIのコード補完を取り入れ、生成されたコードは既存の設計方針に合っているかをレビューしてから採用した。空いた時間をテストコードの充実にあて、不具合の早期発見につなげた。
職務経歴書のどこに書く?
AIを使った経験は、一か所にまとめて書くより、関係する現場の経歴の中に書くのがおすすめです。「どの仕事で、どう使ったか」がつながって伝わるからです。
そのうえで、「活かせる経験・スキル」の欄に「生成AIを使った業務改善」のように一行加えておくと、書類をざっと読む人にも目に留まりやすくなります。自己PRで触れる場合は、AIそのものではなく、「新しい道具を取り入れて仕事を良くできる」という強みとして書くと、AI以外の場面にも通じる力として伝わります。
個人で試した経験は書いていい?
現場でAIの利用が制限されていて、個人の学習としてしか使ったことがない方もいると思います。その場合も、書いてかまいません。ただし、業務の経験と混ぜずに、学習の取り組みとして分けて書きましょう。
例
業務外の学習として、生成AIを使って小さな業務ツールを試作。出力されたコードの動作を確認しながら修正し、AIを使った開発の進め方と注意点を学んでいる。
学習の経験は、意欲の高さを示す材料になります。面接で聞かれたときに、何を作り、何に気づいたのかを話せるようにしておきましょう。
書くときに必ず気をつけたいこと
- 顧客名やシステムの詳細など、守秘義務にふれる情報は書かない
- 現場のルールに反した使い方をしていたように読める書き方は避ける
- AIが作ったものを、自分一人の成果のように書かない
- 使っていない機能や、試しただけの経験を大きく見せない
特に情報の扱いは、採用する側がとても気にするところです。「許可された範囲で」「社内のルールに沿って」といった一言を添えるだけで、情報の扱いに気を配れる人だと伝わります。
面接で深掘りされたときの準備
書類にAIの経験を書くと、面接で「具体的にどう使ったのですか」と聞かれることがよくあります。そのときに慌てないよう、次の3つを話せるようにしておきましょう。
- なぜAIを使おうと思ったのか(課題)
- AIの答えが間違っていたとき、どう気づき、どう直したか
- 使ってみて、向いている作業と向いていない作業はどこだったか
特に2つめの「間違いにどう気づいたか」は、AIを正しく使える人かどうかを見きわめる質問としてよく使われます。実際にあった場面を一つ思い出しておくと、説得力のある答えになります。
AIの経験がまだ少ない人ができること
「書けるほどの経験がない」という方も、今から少しずつ積み上げることができます。いきなり大きなことをする必要はありません。
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STEP 1現場のルールを確認する
まずは、今の現場でAIを使ってよいのか、使ってよい場合はどの範囲までかを確認します。ルールがはっきりしない場合は、上司や営業担当に聞いてみましょう。
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STEP 2情報を扱わない作業から試す
一般的な技術の調べもの、公開されている資料の要約、自分用の手順メモの整理など、業務の情報を入力しなくてもできる作業から試してみます。
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STEP 3うまくいったことを記録する
使ってみて早くなったこと、間違いに気づいたこと、向いていなかったことをメモしておきます。この記録が、そのまま職務経歴書や面接の材料になります。
AIの経験が特に評価されやすい応募先
AIを使った経験は、すでに開発や業務にAIを取り入れている会社や、これから取り入れようとしている会社で特に評価されやすくなります。求人票に「生成AIの活用」「業務の自動化」「生産性の向上」といった言葉がある場合は、AIの経験を書類の上のほうに書くのがおすすめです。
反対に、AIの利用にまだ慎重な会社では、使い方より「情報の扱いに気を配れること」のほうが重視されることもあります。応募先の姿勢に合わせて、強調するポイントを変えてみてください。
よくある疑問
- 使ったAIのサービス名は書いたほうがいいですか?
- 書いても問題ありませんが、サービス名より「何に使い、どう確かめ、何が変わったか」のほうが重要です。応募先で使っている道具と同じなら、書いておくとプラスになることもあります。
- AIをよく使っていると、自分の力が低いと思われませんか?
- 確認や判断を自分でしていることが伝われば、そう思われることはほとんどありません。むしろ、道具を使いこなして生産性を上げられる人として評価されます。
- AIの経験は、どの職種でも評価されますか?
- 職種によって重みは違いますが、仕事を改善する姿勢はどの職種でも評価されます。応募先の仕事内容に近い使い方を優先して書きましょう。
- 成果を数字で書けないときは、どうすればいいですか?
- 無理に数字を作る必要はありません。「確認の漏れが減った」「チームで同じやり方が使われるようになった」など、周りに起きた変化を具体的に書けば十分に伝わります。あいまいな数字を書くより、事実を正確に書くほうが信頼されます。
まとめ:主役はAIではなく「あなたの判断」
生成AIを使った経験は、「課題・使い方・確認・結果」の型で書くと、仕事を良くできる人としての強みが伝わります。大切なのは、AIに任せた部分と、自分が判断した部分をはっきり分けることです。
AIの経験をどう書けば応募先に響くかは、職種や会社によって変わります。迷ったときは、IT業界に詳しい転職エージェントに書類を見てもらうと、応募先に合わせた見せ方を一緒に考えてもらえます。
AIの使い方は、これからも変わり続けます。だからこそ、特定の道具の使い方より、「新しい道具を試し、確かめ、仕事に取り入れる」という姿勢を伝えることが、長く通用するアピールになります。
AIによって仕事がどう変わっていくのかについては、「生成AIでSESエンジニアの仕事はなくなる? これから評価される人の特徴」もあわせて読んでみてください。



