
技術のことを聞かれたら、
答えられる自信がない。
技術面接・
コーディングテストの
準備の進め方
見られているのは、正解より
「考え方」です。
こんな不安、ありませんか?
- テストや運用が中心で、開発の深い質問に答えられる気がしない
- コーディングテストで、時間内に書ききれるか心配
- 知らないことを聞かれたら、頭が真っ白になりそう
- 何をどこまで勉強すればいいのか、範囲がわからない
自社開発や事業会社の選考では、通常の面接に加えて、技術面接やコーディングテストが行われることがあります。SESでテストや運用を中心に担当してきた方ほど、「技術の質問にうまく答えられるだろうか」と不安を感じやすいようです。
でも、技術面接で見られているのは、難しい問題の正解だけではありません。どう考え、どう伝え、わからないことにどう向き合うかという姿勢も、同じくらい大切にされています。
この記事では、技術面接で見られているポイントと、よくある形式、準備の進め方を順番に紹介します。選考の内容は会社によって違うため、応募先の傾向もあわせて確認しながら準備を進めてください。
技術面接で見られている3つのこと
ポイント 1
基礎を理解しているか
使っている言語やデータベース、ネットワークなどの基本的な仕組みを、自分の言葉で説明できるかが見られます。難しい用語を覚えているかより、「なぜそうなるのか」を理解しているかが大切です。
ポイント 2
考え方の筋道
問題を解くとき、どこから手をつけ、どう整理して答えにたどり着くのか。その筋道が見えると、一緒に働いたときの姿が想像しやすくなります。途中で間違えても、筋道が説明できれば評価されることは多いです。面接官から助け舟が出たときに、それを受けて考えを修正できるかどうかも見られています。
ポイント 3
わからないことへの向き合い方
知らないことを聞かれたときに、知ったかぶりをせず、知っている範囲から考えを組み立てられるか。実際の仕事でも、わからないことに出会うのは日常です。その向き合い方が、そのまま評価につながります。
技術面接のよくある4つの形式
形式 1
経験についての口頭の質問
これまでの現場で使った技術や、取り組んだ課題について深掘りされます。いちばん多い形式で、SES出身者にとっては経験を伝える大きなチャンスです。職務経歴書に書いた内容から質問されることが多いので、書いたことは必ず説明できるようにしておきましょう。
形式 2
オンラインのコーディングテスト
決められた時間内に、与えられた問題を解くプログラムを書きます。正しく動くかに加えて、読みやすさや考え方も見られることがあります。
形式 3
設計についての話し合い
「こんな機能を作るなら、どう設計しますか」と聞かれ、面接官と話しながら考えを組み立てます。正解は一つではなく、考えの理由を説明できるかが大切です。
形式 4
事前の課題提出
数日の期限で小さなプログラムを作って提出し、面接でその内容について説明します。時間をかけて取り組める分、丁寧さや説明のわかりやすさが見られます。
口頭でよく聞かれる質問の例
- これまでの現場で使った技術と、それを選んだ理由は何ですか
- データベースの処理が遅いとき、どこから原因を調べますか
- テストを設計するとき、どんな観点を大切にしていますか
- 障害が起きたとき、どのような手順で対応しましたか
- 最近学んだ技術と、それをどう使ってみましたか
どの質問も、実際の経験とつなげて答えるのがポイントです。教科書どおりの説明に加えて、「前の現場ではこうしました」と具体的な場面を添えると、知識が実務で使えるものだと伝わります。
準備のときは、それぞれの質問に「結論」「理由」「実際の経験」の順で答える練習をしておくと、本番でも話がまとまりやすくなります。声に出して答え、スマホで録音して聞き直すと、説明が長すぎる部分やあいまいな部分に気づけます。
答えに詰まったときの答え方
知らないことを聞かれるのは、決して珍しいことではありません。大事なのは、そのときの答え方です。
NG例
すみません、わかりません。(沈黙)
OK例
その仕組みは実務で使ったことがなく、正確にはわかりません。ただ、似た〇〇の仕組みから考えると、△△のように動くのではないかと思います。入社までにきちんと調べておきます。
「知らない」と正直に伝えたうえで、知っていることから考えを組み立てる。この姿勢は、知識の量以上に評価されることがあります。考えを声に出しながら整理すると、面接官もあなたの思考の筋道を追いやすくなります。
コーディングテストの準備ステップ
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STEP 1使う言語を一つに決める
いちばん書き慣れている言語を一つ選び、その言語で準備を進めます。文字列や配列の扱い、繰り返し、条件分岐など、基本の書き方を手が覚えている状態をめざします。
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STEP 2やさしい問題を毎日少しずつ解く
練習問題を公開しているサイトなどで、やさしい問題から毎日1〜2問解きます。難しい問題に挑むより、基本の問題を確実に時間内に解けるようにするほうが効果的です。
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STEP 3時間を計って解く
慣れてきたら、本番と同じように時間を計って解きます。時間の感覚をつかむことで、本番で焦りにくくなります。
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STEP 4読みやすく書き直す
解けたあとに、変数の名前やまとまりを見直して、人が読みやすい形に整えます。実務でのコードの書き方が伝わり、評価につながります。
1か月の準備の目安
| やること | |
|---|---|
| 1週目 | これまでの現場で使った技術を書き出し、仕組みを説明できるか確認する |
| 2週目 | 説明があいまいな部分を調べ直す。やさしいコーディング問題を始める |
| 3週目 | 時間を計ってコーディング問題を解く。よくある質問の答えを声に出して練習 |
| 4週目 | 応募先の技術を確認し、関係する部分を重点的に復習する |
課題提出のときに気をつけたいこと
事前に課題を作って提出する形式では、完成度だけでなく、「どう作ったか」を説明できるかが大切です。次の点を意識すると、面接での説明がぐっと楽になります。
- 何を優先し、何をあえてやらなかったのかをメモしておく
- 動かし方や前提をまとめた説明書きを添える
- テストを書き、動作を確かめた範囲をはっきりさせる
- 時間があればやりたかった改善点を挙げられるようにする
限られた時間の中で、どこに力を入れたのかを説明できれば、完璧なものを作れなくても十分に評価されます。実務でも、時間と品質のバランスを考えて判断する力は欠かせないからです。
当日の心構え
- オンラインの場合は、通信環境と画面共有の操作を事前に確認する
- 問題文を読んだら、すぐに書き始めず、まず考え方を整理する
- わからないことは、確認の質問をしてから進める
- うまくいかなくても、最後まで考えを言葉にし続ける
技術面接は、試験というより「一緒に問題を解く時間」だと考えると、気持ちが楽になります。面接官も、あなたと一緒に働く場面を想像しながら話を聞いています。
SES出身者が意識したいこと
テストや運用が中心だった方は、「開発経験が少ない」と引け目を感じがちです。でも、技術面接では、テストや運用の経験から得た知識も十分に評価の対象になります。たとえば、不具合が起きやすい箇所の知識や、障害の原因を切り分けた経験は、開発者にとっても大切な視点です。
開発の経験が少ないことは、正直に伝えてかまいません。そのうえで、「テストの経験から、こういう点に気をつけてコードを書くようにしています」のように、自分の経験を開発の視点に結びつけて話せると、強い印象を残せます。
よくある疑問
- コーディングテストで解けなかったら、不合格ですか?
- 必ずしもそうではありません。途中までの考え方や、書いたコードの読みやすさを見て判断する会社もあります。最後まであきらめずに、できるところまで書きましょう。
- 技術面接があるかどうかは、どうすればわかりますか?
- 求人票に書かれていることもありますが、書かれていない場合も多いです。転職エージェントを使えば、その会社の選考の流れや過去の傾向を教えてもらえることがあります。
- 資格を持っていると有利になりますか?
- 基礎知識がある証として評価されることはありますが、技術面接では、知識を実務でどう使ったかのほうが重視されることが多いです。
- オンラインのテストで、調べながら解いてもいいですか?
- 会社によってルールが違います。事前に案内をよく読み、禁止されていることはしないようにしましょう。
- AIのコード補完に慣れていて、何もない状態で書くのが不安です。
- 本番では補完が使えないこともあるため、練習のときは補完を切って書く時間をつくりましょう。基本の書き方を手で覚えておくと、どんな環境でも落ち着いて書けます。
まとめ:準備した分だけ、落ち着いて話せる
技術面接で見られているのは、正解だけではなく、基礎の理解、考え方の筋道、わからないことへの向き合い方です。よくある形式を知り、自分の経験を説明できるように整理し、コーディングの基本を手に覚えさせておけば、本番でも落ち着いて臨めます。
応募先がどんな形式で、どんな質問をする傾向があるのかを知っておくと、準備の効率がぐっと上がります。IT業界に詳しい転職エージェントなら、そうした選考の情報もあわせて教えてくれます。
技術面接の準備は、合否のためだけのものではありません。自分の経験や知識を整理し直す時間は、入社後に新しい環境で力を発揮するための土台にもなります。不安な気持ちは、準備の量で少しずつ小さくしていきましょう。
一般的な面接の質問への答え方は、「SES出身者が面接で必ず聞かれる5つの質問と、評価される答え方」も参考にしてください。



