テスト担当の経験を「品質改善」として伝えた
モデルケースA|26歳・SES経験3年
→ 自社開発企業のQAエンジニア
Before(例)年収360万円
After(例)年収430万円
テストしかしてこなかったと思っていましたが、手順書づくりや不具合の傾向分析を「品質改善の実績」として書き直したら、面接で一番深く聞かれたのがその部分でした。
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今の現場、
このままでいいのかな。
足りなかったのはスキルではなく、
経験の「伝え方」でした。
キャリアの相談を受けていると、SESで働く20代・30代の方から、こうした声を本当によく聞きます。そして多くの方が「自分には武器がない」と思い込んだまま、2年、3年と同じ場所にとどまっています。
でも、市場を見ていて気づいたことがあります。SES経験者は、転職市場で思っているより高く評価されます。ただし、伝え方を知っている人だけです。
この記事では「なぜSES経験が評価されないのか」という仕組みと、「どう伝えれば評価が変わるのか」の具体的な手順を、順番にお話しします。
まず前提として、IT業界の人手不足は一時的なものではありません。経済産業省の調査では、IT人材の不足数は2018年時点で約22万人。そして2030年には、最大で約79万人まで広がる可能性があると試算されています。
2030年の不足数は
2018年の
約3.6倍
最も需要が伸びた場合の試算
出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年)。2030年の値は需要の伸びが最も高いシナリオの試算です。
足りないのは「いきなり何でもできる天才」ではなく、現場で手を動かしてきた実務経験者です。つまり、あなたがSESで積み上げてきた経験こそ、企業がほしがっているものなのです。
需要はあるのに、なぜ書類で落ちてしまうのか。支援してきた方の職務経歴書を見ていると、原因はほとんど次の3つに集約されます。
理由 1
「〇〇社 金融系システム 2023年4月〜2024年3月」と案件を時系列で並べるだけでは、採用担当者は「この人は何ができるのか」を判断できません。現場が多いことが、かえって「一貫性がない人」に見えてしまうこともあります。
理由 2
「テスト仕様書に沿って結合テストを実施」。事実としては正しいのですが、これでは誰がやっても同じ仕事に見えます。実際には、仕様の矛盾に気づいて指摘したり、手順を整えて工数を減らしたりしているはずなのに、その部分が書かれていないのです。
理由 3
いちばん大きいのがこれです。SESで働く方は、周りの優秀なエンジニアと自分を比べて「自分の経験は語るほどのものではない」と思いがちです。でも、複数の現場にすぐ慣れる適応力や、顧客先で信頼を得てきたコミュニケーション力は、自社開発しか知らない人にはない強みです。
つまり、評価されない原因は経験の中身ではありません。経験を「採用側が判断できる言葉」に翻訳できていないことが原因なのです。
では、どう書き換えればいいのか。今日からできる手順を3つに分けて紹介します。
時系列の案件リストをいったん捨てて、「どんな役割を担ってきたか」でグループ分けします。たとえば「テスト設計・品質改善」「運用保守・障害対応」「顧客との仕様調整」のように整理すると、3年間の経験が一本の線になって見えてきます。
それぞれの役割に、自分が考えて動いたことと、その結果を書き足します。数字がなくても大丈夫です。「問い合わせが減った」「引き継ぎが早くなった」など、周りに起きた変化で十分伝わります。
Before
結合テストを担当。テスト仕様書に沿ってテストを実施。
After
結合テストを担当。仕様書の記載漏れを洗い出して設計側に共有し、手戻りを減らした。チームのテスト手順書も作成し、新メンバーの立ち上がりを早めた。
最後に、応募する企業の求人票を読み、求められている役割に近いものから順に並べ替えます。同じ経験でも、自社開発企業なら「品質改善」、受託開発企業なら「顧客との調整」を先頭に置くだけで、印象は大きく変わります。
ここまで読んで「自分ひとりでやるのは難しそう」と感じた方も多いと思います。実際、自分の経験を客観的に言葉にするのは、慣れていないと時間がかかります。そんなときは、IT業界に詳しい転職エージェントに職務経歴書を一緒に見てもらうのが近道です。
\ 2つ以上なら、プロに相談する価値あり /
ここでは、支援の現場でよく見られるパターンを、モデルケースとして紹介します。
※以下は、複数の支援事例をもとに再構成したモデルケースです。実在の人物ではありません。年収は一例であり、転職の結果や年収アップを保証するものではありません。
モデルケースA|26歳・SES経験3年
→ 自社開発企業のQAエンジニア
Before(例)年収360万円
After(例)年収430万円
テストしかしてこなかったと思っていましたが、手順書づくりや不具合の傾向分析を「品質改善の実績」として書き直したら、面接で一番深く聞かれたのがその部分でした。
モデルケースB|28歳・SES経験4年
→ SaaS企業のSRE見習い
Before(例)年収400万円
After(例)年収470万円
夜間の障害対応がつらいだけの経験だと思っていました。でも、原因の切り分けや再発防止の提案をしてきたことが、インフラを支える力として評価されたんです。
モデルケースC|33歳・バックエンド経験7年
→ 事業会社の社内SE(リーダー候補)
Before(例)年収520万円
After(例)年収600万円
5つの現場を転々としたことを、ずっと引け目に感じていました。異なる環境ですぐに成果を出し、顧客との調整を任されてきた経験として整理したら、リーダー候補として声がかかりました。
転職エージェントには、大きく分けて3つのタイプがあります。どれが正解ということはなく、自分の状況に合ったタイプを選ぶことが大切です。
| SES経験者向けIT特化型 | 総合型 | スカウト型 | |
|---|---|---|---|
| 特徴 | IT業界の職種や技術に詳しい担当者がつく | 業界を問わず求人の幅が広い | 経歴を登録すると企業から声がかかる |
| 書類の添削 | 技術経験の言語化まで相談しやすい | 一般的な書き方の添削が中心 | 基本は自分で作成 |
| 向いている人 | 経験の伝え方から相談したい人 | IT以外の職種も視野に入れたい人 | 自分のペースで市場価値を知りたい人 |
この記事で紹介した「伝え方の翻訳」を一緒に進めたいなら、IT特化型から相談してみるのがおすすめです。複数のタイプに登録して、担当者との相性で選ぶ方法もあります。
エージェントとの面談は、準備がなくても受けられます。ただ、次の3つを簡単にメモしておくだけで、同じ1時間でも得られるものが大きく変わります。
きれいにまとまっていなくて大丈夫です。箇条書きのメモがあれば、担当者がそれをもとに「採用側に伝わる言葉」への翻訳を手伝ってくれます。自分では当たり前だと思っていた経験が、実は強みだったと気づく方も少なくありません。
相談無料
求職者の利用は
基本的に無料
オンライン可
在職中でも
夜や週末に相談
情報収集だけOK
転職するかは
話を聞いてから
SESで積み上げてきた経験は、決して無駄ではありません。評価されない原因の多くは、経験の中身ではなく伝え方にあります。役割でまとめ直し、工夫と結果を書き足し、応募先の言葉に合わせて並べ替える。この3ステップだけでも、書類の見え方は大きく変わります。
もし今、少しでも「このままでいいのかな」と感じているなら、まずは自分の市場価値を知るところから始めてみてください。転職するかどうかは、それから決めても遅くありません。
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